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日帰り散歩 日南町

文/砂糖まいこ イラスト・撮影/葉付ミカン デザイン/河瓶オレ

「森と水に恵まれた隠れオアシス発見!」の巻

今回の日帰り散歩、鳥取県は日野郡日南町へ行ってまいりました。
西は島根県、南西部は広島県、そして南は岡山県に接した、いわば中国地方の交流の要のような町です。
東西25キロ・南北23キロという広い面積の90パーセントを森林が占め、一級河川・日野川の源でもあるいわば「森と水の町」でございます。

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まずは日南町の見所を探そうと、日南町役場へ。
いきなりですが、まずその庁舎の建物にビックリ。
入ってすぐ、樹齢250年という杉の丸太の柱が左右に鎮座してお出迎えです。さすがは森の町。内装も町内材がふんだんに使われていて非常に気持ちのよい空間なので、用もないのに行ってしまいそうな町役場です。いや、用がないのに行ってはいけません。
訪れた時は昼休憩の時間帯だったのにも関わらず、パンフレットを見ながら職員の方が日南町の見所など教えてくれましたよ。非常に好感触の日南町散歩のスタートとなりました。

ひとまず町役場のお隣の日南町総合文化センターへ。
コンサート・演劇等開催できるさつきホール、日南町図書館、そして日南町美術館、さらには松本清張文学展示室に井上靖文学展示室まで兼ね備えた豪華な複合施設です。
なんでも松本清張氏の父上が日南町出身だということで、いつぞやの日帰り散歩で訪れた奥出雲・清張文学ゆかりの地と、なるほどお隣同士というわけですね。これでつながりました。ちなみに、なぜか井上靖文学展示室というのは美しい庭に面した茶室風の和室…。私だったら上がりこんで昼寝しちゃうけど。もちろんダメですよ。なんだか不思議な空間でした。

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さてさて、皆様。突然ですが「サクラクレパス」をご存知ですか?こどもの頃に使っていたという方も多いでしょう。私のこどもの頃は「サクラクーピーペンシル」という芯のみ色鉛筆を愛用してました。およそ30年経った今でもCMソングを口ずさめるほどに思い出深い文具です。

さあ、その「サクラクレパス」の創始者が、ここ日南町出身の佐武林蔵氏であり、その佐武氏のコレクションを展示しているのが日南町美術館です。ちなみにこの佐武氏とのゆかりうんぬんも、美術館の窓口の職員さんにちょっとお尋ねしてみたところ、お姉さま、わざわざ窓口から飛び出してきて熱心に説明してくださいました。日南町の職員の方々はフレンドリーで仕事熱心だなあ!

私たちが訪れた日は、やはりご当地日南町出身の画家・足羽俊夫氏の写真展が開催中でした。現在足羽氏が住んでいるパリの風景を中心とした写真の数々。ミカンはパリ行きを近々計画中とのことで、熱心にパリの風景に見入っていたよ。職員さんによると9月には「巨匠たちが描いたクレパス画名品展」が開催されるということです。やっぱりサクラクレパスで描いた絵なのかしら。これまた興味深いですな。

この日南町総合文化センターでは名産品も購入できますよ。私は自宅へのおみやげに「素っぴんトマト」なるトマトジュースを購入。前から飲んでたんだけど、日南トマトでできてるとは知らなかった…これ、ちょっとお高いですが本当においしいです。

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日南町はお米、トマト、しいたけ、ピーマン、りんごにルバーブとさまざまなおいしさに恵まれた豊かな町なのですねえ。話はそれますが、ここで見かけたポスター、ちょっと驚きました。「第10回にちなんおろちマラソン大会」。100キロと37キロコースに挑むハードなこのマラソン大会、残念ながらこの第10回大会が最後の開催ということですが、特別賞の項目にビックリ。「100キロの部 特別賞(抽選で1名様) 別荘用土地100坪と杉立ち木50本」…土地って!日南町、太っ腹!ちなみに日南町のおみやげは、この日南町総合文化センターの他にアメダス茶屋、ホームランド多里でも各種お求めいただけますよ。

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美術館を後にし、しばらくのドライブののち「ハーブデイズアボンリー」へ到着。
5000平米の敷地にさまざまな花が咲き乱れるハーブ園です。
ここは素晴らしいよ。
特に女性なら言葉を失うほど感激すること間違いなしです。
もう、ミカンはとりつかれたかのように園内をとびまわり、激写につぐ激写。
私はというと、いやー、こういうところへ来ると花の名前もろくに知らない自分の不勉強に小さくなる思いです。
大丈夫、私のような人でも、こちらの素敵なマダムにお尋ねすれば優しく教えてもらえますよ。
よく人は「自然っていいね」的なことを言いますが、自然の力プラス人の手を一手間(実際は一手間どころじゃないはずですが)加えなければ、本当に人にとって快適な空間は生まれないよなと、この素晴らしい風景を見てしみじみ思いました。
遠くに見える自然の山々の借景と、目の前に広がる完璧に手入れされたハーブ園の風景はなかなかのコンビネーションですよ。できることならしばらく芝生に寝そべってボサーッと時間を過ごしてみたかったわ。本当はちょっと寝たけど。

しばし庭を堪能したら、ハーブティーを頂きながら一休み。
「ここでウエディングの写真とか撮ったら素敵だよね」とミカンと話し合っていると、
素敵なマダムのお嬢さんもこの庭で結婚披露パーティーをなさったとの事。
ウェディングガーデンパーティー!いいなあ!「これから」のミカンも、「もう終わっちゃったわ」の砂糖も同じようにウットリですよ、女ですもの。こちらを始めて14年が経つそうで、今では勝手連式に近隣にお住まいのご夫婦が庭造りに協力されていたり、その輪が広がって、荒れていた遊歩道を整備して展望台へと続く道を整えたり、日南町の自然を愛する人の活動がどんどん広がりをみせているそうです。
ちなみに、このハーブ園、かなり期間限定のお庭です。
ホームページ等、営業日をお確かめになってお出かけくださいね。

いやー、私、日南町を甘く見ていたわ。
今までは正直言って「広島や岡山へ向かう際の通過点の町」という
イメージの町だったのですが、こんな豊かな町とは知らずに今までどうも失礼しました。
おいしいものと優しい人々を育む森と水に恵まれた日南町へ、
休日のドライブはいかがでしょうか?

さんいんキラリ No.19 より転載

update:2011-03-04